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本と映画と旅行が好きです。

【読書】FACTFULNESS(ファクトフルネス) コロナの今こそ読みたい本

こんにちは!
今回は、FACTFULNESSという本について書きたいと思います。

発売されたのは2019年で、かなり話題になっていたので、ご存知の方も多いと思います。
私は買ってずっと手をつけていなかったのですが、数日前に読み始め、昨日読み終わりました。

本文だけで300ページを超えており、なかなか厚みがあるため読み始める前は少し抵抗を感じるかもしれませんが、冒頭の選択式のクイズから完全に心を掴まれます。

その後10の本能的な思い込みにより私たちが正しく現実を見ることに失敗するということ、そしてを何に気をつけたら良いのかが書かれています。

筆者(ハンス・ロスリング氏)は医師・教授・教育者として著名な方ですが、決して上から目線ではありませんし、わかりやすいデータをわかりやすい語り口で説明してくれるので、「なるほど!」とストンと腑に落ちます。
また、医師としての経験や様々な国に行った経験、世代間のギャップなど実体験に基づいたエピソードが多いので非常に面白いです。成功談だけではなく、医師になった当初やエボラ出血熱のときに思い込みから間違った理解をしてしまったエピソードも紹介されています。


本書の中では、国の差より所得の差が生活スタイルに影響しているという例などでDollar Streetというサイトが紹介されているのですが、こちらのサイトでは、様々な国の家族(所得の記載あり)の生活を垣間見ることができるので、さらに詳しく知ることができます。
また、環境、教育、経済など様々な統計指標を見ることもできて面白いです!

www.gapminder.org


世界はどんどん変化しており、この本に書かれている事実自体は古い情報になっていきますが、この本に書かれている正しく事実見る技術自体は普遍的なものだと思うので、定期的に読み返したいと思います。


新型コロナウィルスで先が見通せず、様々な情報が飛び交う現在、恐怖本能やネガティブ本能、犯人探し本能など、本書で紹介されている本能に支配されていないかと自分を見つめ直し、正しく世界を見る力を養っていきたいです。