【読書】アフターデジタル
アフターデジタルという本を読みました!
世界は思っているよりさらに進んでいた…!というのが率直な感想です。
本の概要
中国在住の著者による中国都市部でのビジネスの具体例が中心となった本です。
もはやオンラインがオフラインを包含する時代になっており、オンラインとオフラインを切り分けずに一体のものとして捉え、戦い方を考えなければならないということがわかります。
この「オンラインとオフラインを切り分けない」、OMO(Online Merges with Offline)と呼ばれる考え方を知ることができます。
現在、多くの日本企業は「デジタルテクノロジー」に取り組んでいますが、
そのアプローチは「オフラインを軸にしてオンラインを活用する」ではないでしょうか。
世界的なトップランナーは、そのようなアプローチを採っていません。
まず、来るべき未来を考えたとき、「すべてがオンラインになる」と捉えています。
考えて見れば、モバイル決済などが主流となれば、すべての購買行動はオンライン化され、個人を特定するIDにひも付きます。
IoTやカメラをはじめとする様々なセンサーが実世界に置かれると、人のあらゆる行動がオンラインデータ化します。
つまり、オフラインはもう存在しなくなるとさえ言えるのです。
そう考えると、「オフラインを軸にオンラインをアドオンするというアプローチは間違っている」とさえ言えるでしょう。
筆者らはオフラインがなくなる世界を「アフターデジタル」と呼んでいます。その世界を理解し、その世界で生き残る術を本書で解説しています。
デジタル担当者はもちろんのこと、未来を拓く、すべてのビジネスパーソンに読んでほしい1冊です。
出典:Amazon
具体例が刺激的
冒頭にちらっとエストニアとスウェーデンの例が出てきますが、あとは基本的に中国の具体例になっています。(スウェーデンでは体内に埋め込んだマイクロチップで決済することができるなんて、びっくりしました!)
中国企業の例では、保険会社の「中国平安保険」が顧客の関心や不安などを把握できるアプリを作り、中国社会で問題となっていた病院予約を解決したり、歩数記録でポイントが貯まる仕組みを上手く広告に結びつけた例などが面白かったです。
また、アリババによるスーパーマーケット「フーマー」の事例がとても面白いので聞いたことがない方は是非読んでみてほしいです。
感想
無知なので世界の今を知れて良かったです。!!
個人的には、レシピアプリをよく使うのでこれとオンライン&リアルのスーパーが融合してくれたら便利だなーと思いました。