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【映画】ククーシュカ ラップランドの妖精の感想

 

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少し変わった、引き込まれる映画を観たので感想を書きます。

 

フィンランド兵、ソ連兵、サーミ人の女性の交流を描いた作品です。

ちなみに、3人はお互いの言葉がわかりません!!

そのため、かなり自由な発言、自由な解釈をします。

観ているこちらからすると、面白かったり、冷や冷やしたり…

 

こんな人におすすめ

・外国の文化を知るのが好き

・独特のユーモアが好き

・観終わった後に考えさせられる映画が好き

 

あらすじ

私は冒頭映画に置いていかれたので、5行目前半くらいまで読んでおくことをお勧めします。

フィンランド最北の地ラップランドで、ロシア軍とドイツ軍、 そして自国の領土回復のためドイツに同盟していたフィンランド軍が戦っていた頃のこと。平和主義者である フィンランド軍の狙撃兵ヴェイッコは、戦争への非協力的態度に怒った戦友らによって罰としてドイツの軍服を着せられた上、鎖で大岩に繋がれたまま置き去りにされてしまう。だが数日間の格闘の末、彼はなんとか身をふりほどき、足かせをはめたまま安全な場所を求めて歩き出した。足かせと格闘中のヴェイッコを見ていた人物がいた。 秘密警察に逮捕されたロシア軍大尉イワンだ。軍法会議へと連行される途中、イワンは味方の誤爆によって重傷を負う。 その近くを通りかかったのが、ラップランドに暮らす女アンニだ。彼女は重傷のイワンを自分の小屋まで運び、看病してやることにする。 一方、足かせをはずす道具を探し歩いていたヴェイッコもアンニの家に行き当たる。ヴェイッコは、敵軍に捕まることを避けるため、 当面アンニの家に留まることにする。自分の小屋にかくまってやることにした彼女にとって2人は敵ではなく、ただの男たち。 ところが、それぞれが互いにフィンランド語、ロシア語、サーミ語しか理解することができなかった。 こうして、言葉のコミュニケーションはまったくとれないまま、3人のユーモラスでちょっと不思議な暮らしが始まった。 敵同士として対峙する男たちも人なつこいアンニのおかげで心をほぐされていく。だがある日のこと、事件が起こる……。

出典:Amazon

 

おすすめポイント

フィンランド雄大で幻想的な自然を見ることができる

この映画には夜という感じの(真っ暗な)シーンがありません。これは白夜なのですが、ぼんやりとした情景はどこか現実離れした場所に迷い込んでしまったような感覚を与えてくれます。フィンランドソ連という別の国で育った男たちがサーミ人の女性の暮らしに迷い込んでいる状況を引き立たせている感じを受けました。

サーミ族の文化に触れられる

サーミ族やサーミ語を知っていますか?私は知りませんでした。自然と共存しながら生きるサーミの文化に少しだけ触れることができるのもこの映画の良いところだと思います。

サーミ人のアンニは自給自足でたくましく暮らしています。

ちなみに、実はサーミ族は有名なアニメーション映画にも影響を与えています!

アナと雪の女王でアナを助けるクリストフはサーミ人とされており、オープニング曲はサーミ族の伝統歌唱法を組み合わせているらしいです!

言葉について考えさせられる

これはおすすめポイントと言えるのか微妙ですが…

3人が異なる言語を話し続けているのを観ていると、「言葉が通じる」ってなんだろうと考えさせられます。映画の中で、言葉が通じないことで事件が起こるのですが、考え・立場の違いや強い嫉妬や怒りの感情があった場合、言葉が通じなくても事件やトラブルは起きるのではないかなと思いました。

普段生活しているときに、同じ言語なのに理解し合えないこともありませんか?

一方で、言葉が通じなくてもやっていけるということにも気づかされます。

外国語で話すときや言語のわからない国に行ったとき、つい臆病になってしまうことがありますが、案外なんとかなったりしますよね。

 

どこで観られる?(動画配信サービス)

DVD/CDの宅配レンタル【TSUTAYA DISCAS】

 

ククーシュカとは?

ククーシュカとは「カッコー」のことです。

そして、日本語では副題が「ラップランドの妖精」となっていますが、ロシア語では「雛を育てたカッコー」となっているそうです。

 

最後に

初めは重い戦争もののような感じで、また、どういう状況なのかイマイチ掴めず楽しめるかな?と思いましたが、そのまま観つづけて正解でした◎

少し変わった映画が見たいと思っている方におすすめの作品です!