【読書】武漢日記(2020年10月5日更新)
さて、確か1ヶ月くらい前に注文した「武漢日記」が届いたので読み始めた感想を書いておきます。
武漢日記とは
中国の女性作家、方方(ファンファン)さんが2020年1月25日から3月24日までの
都市封鎖中の武漢での生活を綴ったオンライン日記を書籍化したものです。
感想
思っていたより淡々と日常が綴られていました。
感覚としては緊急事態宣言中と似たような感じで、
ネットで情報を得ながら家の中で過ごす日々が綴られています。
国は違っても状況、人の考え方は似てるんだなーと感じました。
武漢の都市封鎖は日本の緊急事態宣言より厳しいものだったと思いますが、
外に出られない(外出しにくい)、マスクが高騰して手に入らないなどは
私たちも経験したことであり、親近感が湧きました。
日本でも武漢の若い医師が亡くなったニュース、混乱する病院の様子などは
報道されていたので、このくらいの時期の出来事だったんだなと思い出すことができました。
筆者は医療従事者ではありませんが、多方面に知り合いを持っているので、
色々な情報を入手して発信しています。
色々なことを発信するとブログが封鎖されてしまうなど、日本では考えられないような
こともありますが、筆者は発信を続け、ブログの読者も発信に協力するなどしている姿は、
信念を曲げない力強さと勇気を感じました。
中国の文化を知る意味でも面白かった
強気な武漢の女性の描写や批判されたときに反発して書く文章など、
ちょっと日本の文化からすると違和感を感じる部分がありました。
(悪い意味ではなく全ての感情が非常に豊かで驚きを感じました。)
また、食生活なども新鮮でした。
最後に
この本が翻訳されて海外でも出版されてから批判の声も高まっているようですが、
当時の武漢を記録したものとしてきっと語り継がれる本になるのでは無いかなと思います。
心配するまでも無いかもしれませんが、批判の声に負けないでほしいです!!