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【読書】脱プラスチックへの挑戦 持続可能な地球と世界ビジネスの潮流

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こんにちは!最近日本でもレジ袋が有料化されましたが、プラスチック問題、地球温暖化はやはり思っている以上に深刻でした。

 

 

この本に書かれていること

  • プラスチックゴミの現状
  • プラスチック汚染を減らすために様々なアプローチをする人・企業・国
  • 臨界点という後戻りできないポイントに達するまでに残された時間

 

プラスチック問題ってどれくらい深刻?

世界の海には、毎年、500ミリリットルのペットボトル5000億本に相当する910万トンものプラスチックごみが流出している。このままのペースで増え続ければ、海洋のプラスチックごみは、2050年には、魚の量を超えると予測されている(2016年、ダボス会議)。

堅達 京子,BS1スペシャル取材班. 脱プラスチックへの挑戦 持続可能な地球と世界ビジネスの潮流 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.165-168). Kindle 版.

桁が多すぎてよくわからないですが、プラスチックゴミはこんなに海に流れているんですね。。2050年には魚の量を超えるというのは量も驚きですが、あと30年というのが驚きです。

さらに衝撃的なのが、「太平洋ゴミベルト」という海流によって流されたプラスチックが海に溜まっている面積の広さです。

なんと、日本の国土の4倍。。。!!!

少し、身近に感じられる記載も載せておきます。

日本のプラスチック消費量は、年間約1000万トン。1人あたりに平均すると、年間70キログラム以上

 (Kindle の位置No.241-242). Kindle 版.

一人当たり70kg…!いや確かにうちのゴミ捨て圧倒的にプラごみが多い。かさばるし。

もともとゴミ袋有料の地域で学生時代を過ごしているので、プラゴミ削減意欲は高い方ですが、プラって便利でどこにでも使われていますもんね。

この本の中には洋服やスクラブにもプラスチックが含まれるということが書かれていて、特に洋服は言われてみればそうだよな…と思いました。

 

プラスチックリサイクルの今

プラスチックリサイクルについてはプラスチックを出す大手メーカーが取り組んだ例がたくさん出てきます。やはり企業の力は大きいので、こういった動きが日本の企業でもどんどん出てくるといいなぁと思います。

同時に消費者もよく考えて選択し、当たり前ですが物を使い捨てずに大切に使うことが大事ということで、私もこの本を手元に置いて(図書館で借りたのちKindleで購入済)定期的に意識を高めていきたいところです。

また、日本環境設計という日本の企業も取り組んでいるという「ケミカルリサイクル」というのが凄くて驚きました(ボキャ貧)。無印良品などで回収している衣服はここの会社がリサイクルしているようです。

 

プラごみと地球温暖化の関係

プラごみ問題が深刻なのはわかったけど、地球温暖化とは無関係だよねー。と

思っていましたが、そうでは無いようです。

というのも…

  • そもそもプラスチック製品を作るのに使われる石油は石油使用料の8%。
  • 廃棄されたプラスチックから地球温暖化の原因となるガスが出てくるとわかってきた

プラスチックは、太陽光や水に晒されている時間が長いほど、温室効果ガスの排出量が多くなることが明らかになった。しかも海に限らず、陸地でもどこにあってもガスを出しているというのだ。

(Kindle の位置No.426-428). Kindle 版.

 

今がなぜ重要なのか

最後に、「今」がなぜ重要なのかという話です。

正直1年間での気温差が大きい日本に住んでると、1度、2度気温が上がってしまうと言われても「なんか大したことなさそう」って感じがしませんか。(私だけ?)

しかし、最近の色々な異常気象からも感じられる通り、1度、2度という温度は非常に大きな気温なのだそうです。

そして何より恐ろしいのが「自己強化的な変化」です。

これが起こるまであと2度くらいと考えられていますが詳細はわからないとのこと…

臨界点を超えるほどの負荷をかけた場合は、自己強化的な変化が起き、別の安定状態へと移行します。現在は、このメカニズムは温暖化を促進する方向に働きます。

 (Kindle の位置No.2535-2537). Kindle 版.

具体的にはこういうことだそうです。

例えば、氷が溶けて臨界点を超えると、さらに氷床の融解が促進されます。なぜなら、氷の表面が溶けると、表面が黒っぽくなってさらに太陽からの熱を吸収し、このこと自体が温暖化を加速する

 (Kindle の位置No.2537-2539). Kindle 版.

既に産業革命前から既に1度気温が上昇している現在も熱の95%は海が吸収していると言われており、様々な自然の正のフィードバックが起こり始めたら、どう考えても手に負えません(汗)

 

さて、どうしよう?

この本では様々な取り組みが書かれているので、確実に良い方向に向かっているように思えます。しかし、この本から感じられるのは「時間がない」ということです。

「将来の子供たちのため」というのはもちろんなのですが、もはや「自分たちのため」に行動しなければならないところに来ているということを強く実感しました。

とは言っても、1消費者としてできることは非常に小さいですが、基本的な商品の選び方、使い方から見直していきたいです。

また、目を背けがちな問題に関心を持ち続け行動していけるよう、積極的に情報収集をしていきたいと思いました。

 

色々試してみたい

洗剤量り売り

ニュージーランドの洗剤ブランドエコストアの洗剤がローソンで実験的に量り売りされるそうなので近くでやっていたら試してみたいと思っています。

www.wwdjapan.com

 

 給水スポットやお茶を入れてもらえるサービス

水筒ユーザーですが、会社以外に行く時、空の水筒持ち歩くのは邪魔だなぁとペットボトルを買いがちなので、利用したいと思っています。

水に関してはアプリがあったり、無印良品などでもサービスが始まっているようです。

記録がモチベーションになるタイプなので、使ってみたいと思っています。

 

mymizu
mymizu
開発元:Social Innovation Japan
無料
posted withアプリーチ

お茶に関しては象印のサイトでサービスを展開しているところが見られます。

今現在、そこまで場所は多くなさそうですが、面白いので覚えておきたいです。

飲料の種類では緑茶が多めでした。 

www.zojirushi.co.jp

 

これから関連する本を色々と読んでいきたいと思うきっかけになる本でした。

早速、ずーっと昔から気になって一度も目を通したことがなかった「不都合な真実」を図書館で借りてきました。

気になっているサービスについても使ってみて、また感想を書きたいと思います。