【読書】蜜蜂と遠雷
恩田陸さんの作品は「失われた地図」を読んだことがあるので2冊目。
蜜蜂と遠雷は読書好きな方が好きと言っているのを目にすることが多く、映画で観たものの原作ではどんな風にそれぞれの音楽を表現しているのか気になり、手に取りました。
内容
芳ヶ江(よしがえ)国際ピアノコンクールというハイレベルなピアニストが集うコンクールをを舞台にした作品です。
それぞれ全く異なるバッググラウンドを持った4人のピアニストを中心に描かれています。
感想
映画を見た後での小説でしたが、良かった。本当に余韻の残る作品です。
そして映画版も見返したくなった。。
私は高校生までピアノを習っており、楽器店の小さな発表会やコンクールにしか出たことがありませんが、またピアノが弾きたくなりました。
欲を言えば舞台に立ちたくなりました。。
それにしても、曲の描写が美しすぎる。
ほぼコンクールの期間だけが描かれており、物凄いアクシデントなどは無いにも関わらず、どんどん引き込まれていく作品でした。
最初の方にピアノと作家は似ているという話がありますが、作家の方たちも、いや第一線のプロフェッショナルはどの世界でも、これくらい厳しくて美しいんだろうなと思いました。
おまけ「盤上に君はもういない」
最近読んだ「盤上にもう君はいない」という作品は「将棋」ですが、こちらもプロ棋士・青春(?)ストーリーなので、似たような感じを受けました。
こちらは蜜蜂と遠雷より後半の展開が、そう来たかーって感じです。