【読書】推し、燃ゆ
気になっていた「推し、燃ゆ」を借りられたので読んでみました。
「推し、燃ゆ」とは
- 第164回芥川龍之介賞受賞作(2021年)
- 作者は宇佐見りんさん(1999年生まれだそうです!)
あらすじ
アイドルの追っかけをしている高校生の話です。
主人公は2人姉妹の次女、アイドルの追っかけをしていて、推しへの愛からブログも書いています。
そんなある日、推しのアイドルがファンを殴ったということでネットを炎上させてしまいます。それでもブレない彼女ですが彼女自身の生活にも色々と問題があり…
感想
ページ数が少なめなのでさらっと読めました。
内容としては、私自身、何か特定の対象物をここまで追っかけたことがないので、正直よくわからない部分がありました。身近にはアイドルやディズニーをこよなく愛する子もいるのですが、理解ができずにみていた私は、この本を読んでもやはり気持ちがあまりわかりませんでした。。
主人公に共感できたのはアルバイトのシーンくらいで、一番共感できたのはお姉ちゃんでした。
主人公の家族の一員だったら主人公にどう接しただろう…?と考えてしまいました。
ただ、結構淡々としていて取り乱すことが無く、全体的に冷静に受け止めている主人公には好感が持てました。
追っかけを少し冷めた目で見てしまう一方、ここまで好きなものがあるっていいなぁ、何があっても縋れるものがあるっていいなぁと思います。
個人的には、大学生までまともに恋愛をしたことがなく、「片思い最高じゃないか!!」と両思いへの憧れ皆無で過ごしてきた小学生〜高校生の頃の感覚に少し似ている気がします。
ただ、それにしても本気で追っていなかったのでやっぱり違うような…?
宇佐見りんさんの「かか」も今度読んでみようと思います!
おまけ
アイドルファンといえば、にな川くん。
主要な登場人物2人ともなかなか歪んだ愛を持っていますが、全然気持ちがわからないといえばそうでも無いような。