【読書】私にふさわしいホテル
私にふさわしいホテルという作品を読みました。
真似できないなーとは思いつつ、難局を凄い勢いで突破していく主人公を見ていると元気が出てきました!
小説家の裏側も少し見えますが、それでも小説家はやっぱり素敵だなと思わせてくれる作品でした。
基本情報
作者:柚木麻子さん
発売年:2012年
あらすじ
作家を目指している主人公、新人賞も受賞し実力がある彼女だったが、
トラブル続きで中々本を出版できない。
大御所たちも執筆に使う「憧れのホテル」に毎年泊まり執筆する彼女は
今年もホテルに籠もって執筆を開始する。
そこへ大学の時のサークル仲間が来て、上の階で大御所が執筆をしていることを知る。
これをまたと無いチャンスと捉えた彼女。
大胆な発想と行動力で次々に難局を突破し始める…!
感想
小説家になりたいな。なんて小さい頃から淡く思ってはいたものの、この年まで行動に移せていない私ですが、この本を読んでやっぱり小説家って素敵!と思いました。
もちろん華々しい部分だけが描かれているわけではありません。
読者だけでなく編集者、同じ作家から常に批評に晒されるというのはやっぱり大変だなと思いました。
それこそ主人公くらい強いメンタルが無いとやっていけないんだろうな…
主人公の過去はよくわからず主人公がどんな環境で育ったのかよくわかりませんでしたが、
強かなようで意外と素直、ズケズケしているのに周りから最終的には愛されるところがあり、
なんとなく周りに嫌われないように行動してしまう私からすると、そんなこと気にしすぎなくても見捨てないでくれる人は意外といるものなのかもなと思いました。
また、登場人物たちがなんだかんだ相互に良い影響を与え合っているのが、読んだ後味のよかったポイントかなーと思います。
有名な作家さんが本名で登場するのも楽しめました。