【読書】サピエンス全史(下)
サピエンス全史(下)を読んだので感想を書きます。
上の感想を書いてから結構経ってしまいました。
下巻に書いてあること
下巻は上巻の第三部「人類の統一」の続きから始まりますが、
主に「科学革命」ついて書かれています。
無知を認めることから科学が発展し、帝国主義や資本主義に結びついていく流れ、
そして今、かつて無いほど平和な時代(暴力によって命を落とす人の減少)が訪れたのは
どういう流れがあったのかということを様々な出来事や価値観の変化から記載しています。
また、果たしてこれらの変化を通じて「幸福になれたのか」ということについても
触れられていて面白かったです。
「科学から見た幸福」では幸福度の幅は決まっていて人によるという話が書かれています。
私は割と幸福度が高い人な気がします。(ほとんどいつも幸せ)
最後には、様々なテクノロジーによって生物学的に定められた限界を超えることが可能になり始めた人類はどこへ向かうのか?という問いに至ります。(詳細はホモ・デウスに続く)
サピエンスが自分のテクノロジーでサピエンスでなくなってしまうというのは、攻殻機動隊など、様々なSF作品では見かけますが、ずっと人類の歴史を見てきた先に書かれているとなかなか衝撃的でした。